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卒論の中間発表、どう乗り切ればいい?

卒論の中間発表をいかにして乗り切るかは、大学を無事に卒業するためには欠かせません。大学によっては中間発表がないこともあります。しかし、大抵の大学では卒業研究の関門として中間発表が設けられています。中間発表が目の前に迫ってきたときにはどのような対応をしたら良いのでしょうか。

#卒論の中間発表の位置付け

卒論の中間発表はどのような位置付けになっているかが学部学科によって違います。中間発表がない大学もあるのは、教育課程に盛り込むのが義務付けられているわけではないからです。卒論の中間発表を乗り切るには位置付けを正しく理解して対応するのが重要なので、一般的な考え方を知っておきましょう。

・卒論の中間発表は教育の一環

卒論の中間発表は学士の学位を取得して、大学の卒業生として十分な能力を身につけさせるための教育の一環としておこなわれています。卒業のために必要な単位を取得するための一つのプロセスとして位置づけられているのが一般的です。卒業発表をする前のトレーニングの機会とされていることが多く、大きな失敗をしても問題にはならない傾向があります。成績的にどのような位置付けにしているかは学部学科次第ですが、大きな問題を起こさない限りは卒業できなくなることはあまりありません。中間発表を通して成長できるかどうかがむしろ課題になります。

・中間発表のフィードバックを生かすのが卒業には必要

卒論の中間発表では指導教員だけでなく、他の教員からもさまざまなフィードバックを得られます。そのフィードバックを生かして卒業研究を進めていき、本番の卒業発表や卒論の内容をより良いものにできるかどうかが重要なポイントです。中間発表では自分の研究についてしっかりとわかりやすく示し、問題点を指摘してもらうというくらいの気持ちで取り組むのが良いでしょう。中間発表では体裁を整えるのも重要なポイントです。研究発表として必要な体裁になっているかどうかも評価ポイントになるので、きちんと一般的な研究発表の流れにしたがうようにしましょう。

#卒論の中間発表の乗り切り方

卒論の中間発表を何とかして乗り切りたいと思ったときには、押さえておきたいポイントが5つあります。うまく中間発表をこなしている人は概ね以下のポイントを理解して準備を整えているので参考にしてください。

・中間発表の要件を確認する

まずは学部学科から出されている中間発表の要件を確認しましょう。発表資料の作り方や記載すべき内容などが細かく決められていることがよくあります。ガイドラインに従うのは最低条件なので、説明をよく読んで理解してから中間発表の準備を始めるのが大切です。

・過去の中間発表の資料を見て準備する

卒論の中間発表は過去にもおこなわれています。過去の中間発表の資料を見て準備をするのは賢い方法です。学部学科の図書館に過去の資料が保管されていることがよくあります。また、所属先の研究室やゼミなどで卒業生が作成した資料を保存していることも多いので確認してみましょう。参考があると的確なプレゼンテーション資料を作り上げることができます。

・指導教員と十分にディスカッションをする

中間発表の準備をするときには指導教員と十分にディスカッションをしましょう。自分一人だけで考えるよりも、優秀な人とのディスカッションを通して考察をする方がより良い考えを生み出せるからです。また、プレゼンテーションの作り方や構成の仕方などについてもアドバイスをもらえます。指導教員に研究の経過や結果を示して、どのような構成で中間発表をするかを相談しましょう。

・先輩と相談して想定される質問を考える

中間発表を乗り切る上で重要なのが質疑応答の対策をすることです。自分だけではどのような質問があるかがわからかいことが多いでしょう。大学院生の先輩がいるなら、先輩に相談して想定される質問を考えるのが効果的です。先輩は中間発表も卒業発表も経験しているので、教員がどのような切り口で質問をするかをわかっています。想定される質問を考える上でとても力強いサポートになるでしょう。

・プレゼンテーションは繰り返し練習する

中間発表の準備ではプレゼンテーションの練習が肝心です。わかりやすく、インパクトのあるプレゼンテーションができれば指導教員だけでなく他の教員も感銘を受けてくれます。プレゼンテーションは練習しなければなかなかうまくなりません。必要に応じて先輩や同期に見てもらい、改善点を教えてもらうようにしましょう。

#まとめ

卒論の中間発表は教育の一環としておこなわれているため、完璧な内容でなくても問題ないのが一般的です。ただ、フィードバックを生かして卒業発表の完成度を高めることは欠かせません。恥をかかないためにも指導教員や先輩に協力してもらって、わかりやすいプレゼンテーションをするように心がけましょう。中間発表で受けたフィードバックを参考にして卒業研究の質を高めれば問題なく卒業できます。

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卒論2万字、どう書くのが正解?

卒論では2万字くらいの分量で書くのが一般的になっています。いざ書き始めようと思ったときに、どのように書き進めたら良いか悩んでしまうこともあるでしょう。2万字も書いたことがないと、どう書くのが正解かがわからずに苦労しがちです。ここでは2万字の卒論の書き方をまとめました。よくある問題や書くときの構成について紹介するので、悩んだときには活用してください。

#卒論で2万字の文字数指定があるときには書き方を考えよう

卒論では文字数が学部学科によって指定されていることがよくあります。2万字はよくある基準ですが、大学のレポートでも2万字も書いたことがない人が多いでしょう。卒論で2万字を書くときには書き方を先に考えるのが大切です。

・文字数が足りなくて困ることはよくある

2万字の卒論を無計画に書こうとしたときには、文字数が足りなくて困ることがよくあります。きちんと書き上げて文字数を確認してみたら、15,000字しかなくてもっと書き足さなければならないと気づくことも珍しくはありません。文字数が卒論のガイドラインで指定されている場合には、不足してしまうと卒業できなくなります。文字数が足りなくならないようにするには、全体の構成をよく考えて確実に条件を満たすように計画的に書くことが重要です。

・下限か目安かを確認するのが肝心

学部学科によってガイドラインが定められているときには、文字数の指定が下限なのか目安なのかを確認しておきましょう。2万字以上とされている場合には2万字に満たなかったら学位を取れない可能性があります。しかし、2万字程度という場合なら、19,000字でも受理されるでしょう。逆に5万字も書いたら目安よりも遥かに多いので、もっと短くまとめるように指示される可能性があります。

2万字はあくまで一般的な水準なので、3万字程度と指定されていることもあれば、A4用紙で30枚以上と決まっていることもあります。下限か目安かと合わせて、基準の文字数や枚数についても今一度確認して誤りのないようにしましょう。

#卒論を書くときには構成を考えよう

卒論で2万字を書くときには構成を考えて文字配分をするのが正解です。文章を書き慣れている人なら自然に適切な配分で書くことができるでしょう。しかし、2万字もの文章を書いたことがないと、配分が明らかにおかしい卒論になってしまうケースがあります。卒論では章立てをするのが基本なので、どのような分量で書くかを最初に決めておきましょう。

・章立てと分量の目安

卒論の章立てはまず大きく分けると序論、本論、結論の3つになります。それぞれの分量の割合として一般的なのは以下の通りです。

序論:2割(4,000字)

本論:7割(14,000字)

結論:1割(2,000字)

序論には研究背景も記述するため、全体の2割程度を配分するのが一般的です。背景になった研究が多い場合には3割程度を序論に配分することもあります。一方、結論は短く端的に研究によって導き出された内容をまとめるのが基本です。1割程度を使うときが多いですが、0.5割程度にしてしまっても意図が伝われば問題ありません。

これ以外に実験データなどの付録や参考文献一覧、謝辞なども卒論に付すのが一般的です。これらについては文字数に含めないことが多いので気を付けましょう。ガイドラインを参照して、付録や参考文献などの文字数の取り扱いは確認しておくのがおすすめです。

・本論の章ごとの分量の目安

本論は1つの章ではなく、複数の章で構成することもよくあります。内容ごとに分けて章立てした方がわかりやすくなるので、研究の幅が広いときや複数のテーマにまたがっているときなどには章分けをした方が良いでしょう。本論の章ごとの分量は、研究内容の量に比例するようにするのが基本です。必ずしも研究に費やした時間に比例するように分量を決める必要はありません。内容が十分にあって議論することが多いところに分量を割きます。特に章ごとの重みに違いがないなら、文字数は同じくらいにするのが適切です。結論で述べたい内容に応じて、重要な内容が含まれている章の分量を増やすのも賢い方法です。ただ、大きく分量が変わってしまうと印象が悪くなりやすいので注意した方が良いでしょう。目安としては、全体の1割未満になってしまうような章ができないようにするのが適切です。

#まとめ

卒論で2万字を書くときには章ごとにどのくらいの文字数にするかを先に考えて構成を決めるのが正解です。最初からあまり文字配分を気にせずに書いてしまうと、最低文字数に到達しなかったり、目安の文字数から大きく外れたりしてしまうリスクがあります。ガイドラインを参照して、必要な文字数を序論、本論、結論にまずは配分しましょう。そして、本論を章ごとに分けて、内容に応じて文字数を配分するのが良い方法です。目安の文字数が決まると章ごとの構成も考えやすくなるので、卒論を書き始める段階で文字配分をおこなうようにしましょう。

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卒論の書き方の例、教えます。

卒論の書き方がわからないというのはよくある悩みです。卒論のフォーマットは明確に決められていることはあまりありません。書き方から自分で考えることが求められていることが多いのが実情です。ただ、卒論の一般的な書き方はきまっています。ここでは卒論の書き方の流れと基本構成を説明した上で、簡単な例を紹介するので参考にしてください。

#卒論の書き方の流れ

卒論の書くときには研究をする必要があります。研究テーマを確定して、地道に研究を進めていき、卒論に書く内容を決めていくのが一般的です。まずはテーマを決めてから卒論を書くまでの流れを確認しておきましょう。

・研究の目的と方法を決める

卒論を書くときにはまず研究の目的と方法を決めます。例えば、コロナウイルスによる地域経済への影響を調査して、コロナ禍での地域経済の活性化の方法を導き出すのを目的とします。そして、大学のある地域の商店街への聞き取り調査による実態の確認や、地方自治体への問い合わせ、消費経済についての統計データを用いてコロナの影響を考察するといった方法を決めます。

・研究を実施して結果を整理して考察する

研究方法の通りに研究を実施していき、結果を取りまとめて整理していきます。結果を受けて必要になった別の調査方法なども適宜取り入れていって、結論を導き出すまでに必要な情報を手に入れます。そして、結果に基づいて考察をして論文の結論を出します。

例えば、コロナウイルスの影響で商店街で店を閉じたケースが多く、売上がなくなって踏査していたケースが50%を占めているという結果が得られたとします。そして、地方自治体への聞き取り調査で支援金の支払いが遅れていた事実がわかったとしましょう。地方自治体からの支援を期待して営業を自粛していた店で支援金をもらえず、倒産によって地域経済が低迷したという結論を導き出すことができます。

#卒論の基本構成

研究をして考察を終え、結論を出すことができたら、基本構成に従って卒論を書き進めます。卒論の基本構成は以下のようになっています。

・表紙・目次

まずは卒論の表紙にタイトルを書きます。そして、目次を作成して卒論の内容と全体構成がわかるようにするのが基本です。

・序論

卒論では最初に序論を書きます。研究をするに至った経緯や、研究の背景、先行研究の内容などについて記述するのが序論です。また、序論では研究の目的を明確にして示します。

・本論

本論では研究の方法や結果をまとめます。研究の方法や内容ごとに章分けをしてまとめるのが一般的です。そして、結果から導き出されることを考察していき、研究によってわかったことを記述します。

・結論

本論での考察を受けて導き出された結論を最後に短くまとめます。序論で記述した目的に合わせて、具体的な結論を出すのが重要なポイントです。

・付録・謝辞

最後に研究のデータなどを付録として末尾に入れます。また、お世話になった指導教官や研究に協力してくれた機関などへの謝辞を付すのが一般的です。

#卒論の書き方の例

卒論の基本構成に従って、大まかな書き方を最後に確認しておきましょう。序論・本論・結論について簡単な例を紹介します。卒論では「だ・である」調で書くのが一般的なので、以下のような書き方を参考にして下さい。

・序論

コロナウイルスの影響によって事業継続が困難になっている事例が増えているのが社会問題として取り上げられている。○○市での状況を明らかにすることを目的として研究を実施した。

・本論

○○市の××商店街に訪問し、各店舗への聞き取り調査をおこなった。コロナウイルスの問題が発生する以前は30の店舗が経営していたが、2022年6月時点では15の店舗が閉店していた。原因を聞き取り調査したところ、地方自治体からの支援金が予定通りに支給されず、経営が困難になったという意見が8割を占めていた。市の担当部署に問い合わせたところ、国からの支援金の支給が遅れていて対応が困難だったとの回答が得られた。

××商店街は○○市の市民が日常的に利用しているだけでなく、観光客による利用も盛んだった。○○市の観光客は自治体の調査によると2021年から2022年にかけて70%減少していた。半数の店舗が閉店したのは観光客の減少に影響を及ぼしていると考えられる。

・結論

コロナウイルスの影響による経済影響は○○市でも大きいことがわかった。中心的な役割を果たしていた××商店街の店舗が半数閉店してしまい、観光客を減少させていたことが明らかになった。今後、○○市で経済活動を活発化するには支援金の支払いが遅れたことが原因で倒産した店舗を支援することが重要だと考えられる。

#まとめ

卒論は序論から始まり、本論を述べて結論を書くという基本構成に従って書きます。細かな書き方のルールはないので、内容がわかりやすいように全体構成を考えて書きましょう。まずは序論で研究の目的や背景を述べるのが大切です。そして、序論で示した目的に沿って結論を書くのを基本として考え、その根拠となる研究の結果を本論にわかりやすくまとめましょう。

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卒論の文字数って何文字が良いの?目安は?

卒論を書くときには文字数がどのくらいが良いのか迷ってしまうことがあります。何文字が目安なのか知りたいと思っている人も多いでしょう。この記事では卒論の文字数について一般的な情報をまとめました。文字数が問題になって卒業できなくならないように、基本的なポイントを理解しておきましょう。

#卒論の文字数の目安は?

卒論の文字数はどのくらいが目安なのでしょうか。まずは一般的に何文字くらいの卒論を書くことが求められているのかを知っておきましょう。

・2万文字が目安

卒論の文字数は2万文字が目安です。400文字の原稿用紙であれば50枚、A4用紙で1枚に40文字×30行で書いたとしたら1ページあたり1,200文字なので、17枚くらいということになります。この文字数は卒論として1年程度の研究をしたときに内容として書けるだろうと想定されている量です。

・文字数よりも内容が重要

卒論では文字数よりも内容が最終的には重視されます。文字数が少なくても斬新でイノベーションをもたらすような内容であれば十分なこともよくあります。逆に文字数が4万文字や10万文字だったとしても内容が薄くて論文としての価値がなかったら学位を取れないこともあるので注意が必要です。基本的には文字数よりも内容を大切にして卒論を書くようにしましょう。

#卒論の文字数や分量には決まりがある大学が多い

卒論の文字数や分量は大学や学部学科によって規定が定められていることがよくあります。どのようなケースがあるかを簡単にまとめたので、自分が所属している機関の規定がどれに該当するかを確認しましょう。

・最低の文字数で指定されているケース

卒論の規定でよくあるのが最低文字数を決めているケースです。2万文字はあくまで目安出あって、大学や学部学科によって数値は違うことがあるので気を付けましょう。16,000文字、24,000文字などといった例もあります。文字数をカウントするときには直接引用は除く、データは除くといった定めもある場合があるので、ガイドラインを熟読して卒論を書くようにしましょう。

・用紙サイズと最低枚数で規定されているケース

卒論の規定では用紙サイズと最低枚数という形で基準を設けていることもあります。A4サイズの用紙に1行あたりの文字数と1ページあたりの行数を指定するという形で細かく規定していることもありますが、用紙サイズとページ数にしか規定がない場合もあります。A4サイズで15枚以上、20枚以上などととったケースが典型的です。1行は40字が標準的ですが、行数については30行~40行くらいで大学によって違いがあります。

・目安の文字数や枚数が決められているケース

卒論では最低ラインではなく、目安を定めていることもよくあります。長ければ良いというわけではなく、必要な内容をきちんとまとめるのを重視している大学や学部学科で定めているルールです。2万文字前後、A4で30~35ページ、原稿用紙で50枚程度といった規程になっているのが典型的です。目安が定められている場合にはぴったり規定通りにする必要はありません。2万文字前後とされているときには、8割~12割くらいの間に入れば許容されるのが一般的で、16,000文字~24,000文字を目標にして卒論を書けば問題ありません。

・分量が特に指定されていないケース

大学によっては分量が文字数や枚数などによってまったく規定されていないケースもあります。全体的な傾向としては分量の規定をなくす大学が増えてきています。内容が重要で会って、分量にこだわる必要はないというスタンスが広まっているからです。

分量が特に指定されていないケースでは、極端に言えばA4で1枚の卒論でも卒業できる可能性があります。内容を見たときに学術的に意義が大きい研究成果になっていて、読み手に取ってわかりやすく仕上げられていれば問題ありません。現実的には少なくともA4で10枚くらいは必要になりますが、むやみやたらに文章を長くして文字数を稼ぐことは不要です。

ただ、内容が充実していないと卒論として不十分と見なされるリスクがあります。内容の不足がないようにするには2万文字くらいを目安にして書き上げるのが無難です。指定がない場合には2万文字に若干到達しなかったとしても何も問題はないので、あくまで内容を重視して完成度を高めるように努力しましょう。

#まとめ

卒論の文字数は大学や学部学科によって指定されているときにはその通りに仕上げるのが原則です。文字数で指定されているときもありますが、用紙サイズと枚数によって決められていることもあるので、ガイドラインを読んで最低ラインや目安を確認しましょう。徳雄に指定がない場合には短くても構いません。ただ、内容が充実していないと卒論として認められないリスクがあります。特に指定がないときには一般的な水準に従って、およそ2万文字を目安にして書き上げるようにしましょう。

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卒論のパワポの作り方、例を教えます。

卒論で発表をするときにはパワポを使ってプレゼンテーションをするのが一般的です。パワポをあまり使った経験がないと、どのように作ったら良いかがわからずに困ってしまうでしょう。この記事では卒論のパワポの作り方を紹介します。作り方の例も取り上げるので参考にしてください。

#卒論のパワポの基本
卒論のパワポを作るときには基本を押さえるのが大切です。パワポの作り方で悩んだときに知っておくと役に立つ基本のポイントをまとめたので参考にしてください。

・指定されているフォーマットか一般的なフォーマットを利用する
卒論のパワポは一般的な構成とフォーマットに従って作るのが大切です。学部学科から指定されているフォーマットや所属研究室などで使用しているフォーマットがあったら使いましょう。特にない場合にはパワポの標準フォーマットを利用するのが良い方法です。

・1スライドあたり1分程度を目安に作成する
パワポでプレゼンテーションをするときには1スライドあたり1分程度を目安にして作成しましょう。15分の発表なら15枚のスライドで完結するように全体を構成します。1枚のスライドに盛り込む内容も1分で説明しきれるように絞り込むのが大切です。

・データは図表にして一目でわかるようにする
データは基本的に図表にして一目でわかるようにしましょう。テキストで表記しても短い時間で理解してもらうのが難しいことが多いので、特に数値データはグラフにするなどの工夫をするのがおすすめです。

・図表を1枚のスライドに詰め込みすぎない
図表は1枚のスライドに1つを原則として詰め込み過ぎないのが大切です。複数の図表が同じスライドに含まれていると、聴衆はどこを見たら良いかがわからなくなります。比較をしたい場合以外には1枚のスライドに図表は1つまでにするのが効果的です。

#卒論のパワポの作り方の例
卒論でパワポを用意するときには具体的な作り方を知っているとスムーズに作成できます。ここでは卒論のパワポの作り方の例を紹介するので、一般的な流れに沿って作れるようになりましょう。

・タイトルスライドを作成する
卒論のパワポはタイトルスライドから始めます。スライドの中心にタイトルを書き、その下に氏名や学生証番号などを書いて自分の発表だとわかるようにしましょう。発表する日付も記載しておくのが一般的です。

・プレゼンテーションの流れを示す
タイトルの次のスライドでは卒論発表のプレゼンテーションの内容について流れを示します。「研究目的・背景」「研究方法」「研究結果」などといった項目で、ページ数と対応させた目次を作るのが一般的です。研究結果が複数にまたがる場合には、内容ごとに分けて「○○の調査概要」「××の統計処理結果」などといった形でアウトラインを細かくわかるようにします。

・研究目的と背景を紹介する
卒論のプレゼンテーションの最初に必ず研究目的と背景を紹介します。1枚か2枚のスライドを使用して、過去の研究を参照しながら自分がどのような目的で研究をしてきたかを明らかにしましょう。研究の開始時点でゴールが明確になっている場合には、ゴールも冒頭の部分で記載します。

・研究方法を具体的に示す
卒業研究の目的に基づいて、どのような研究方法を選んだかを具体的に示します。研究方法が一般的でない場合には研究方法そのものの概要も数枚のスライドで解説します。アンケート調査やインタビュー調査などの場合には、質問の項目もこの部分で示すのが一般的です。研究方法が複数あるときには、1つのスライドで1つの研究方法を説明するとわかりやすくなります。

・研究結果を適切な順番で示す
研究方法まで紹介が終わったら、研究結果を示していきます。研究成果を伝えることを意識して、論理的にわかりやすく構成して研究結果を紹介するのが大切です。必ずしも研究を進めた順番通りにする必要はなく、理解しやすさや論理構成を考慮して結果を示すようにしましょう。複数の可能性がある場合には、順番を入れ替えてみてわかりやすさを比較してみるのが良い方法です。

・研究成果を最後に1枚にまとめる
最後に研究結果をまとめて、卒論の成果を分かりやすく端的に示します。1枚のスライドにまとめて一目で成果がわかるようにするのが効果的です。複数のスライドにせざるを得ない場合には、それぞれのスライドで結論を記載するようにしましょう。

#まとめ
卒論のパワポは1スライドにつき1分を原則として全体構成を考えると発表時間に合わせてわかりやすいプレゼンテーションを作成できます。全体のアウトラインを紹介した上で、研究目的と背景の説明から始めて研究の方法や結果をプレゼンテーションしていきましょう。パワポを作成するときには内容ごとに1枚のページを使用するのを原則にすると聴衆にとってわかりやすくなります。プレゼンテーションの最後には成果を記載して、卒業研究の総まとめをするようにしましょう。

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卒論のパワポ、テンプレートはどうやって探すの?

卒業論文で用いるパワーポイントのテンプレートをお探しということですが、テンプレートは基本、ソフトウェアに初めから搭載されているものを用いるか、テンプレートとは何かを解説しているサイトから頂戴する形で利用するかが挙げられます。ウィンドウズに初めから搭載されているものを使用すると仮定した場合、すでに用意されているテンプレートに必要な項目をつけ足して編集することでテンプレートとします。ですがこの方法では、既存のテンプレートであるためデザイン性はかなり低いです。そのため、ソフトウェアを提供しているマイクロソフトのパワーポイントの公式サイトにアクセスし、プレゼンテーション用テンプレートを探すのが望ましいです。この例は、https://templates.office.com/にあるテンプレートを自由にダウンロードすることができるエリアからテンプレートを探します。この方法の利点はマイクロソフト公認のテンプレートであるため、自由にテンプレートの改変が許されます。ここで一つ注意を込めておきますが、実はマイクロソフトオフィスシリーズのパワーポイントのテンプレートには無償で提供可能なものと有料という形でテンプレートを提供しているものがあります。マイクロソフトのオフィスシリーズのテンプレートを提供している公式サイトは有料のものはありませんので安心ですが、その他サイトでは有料となるものがあります。卒業論文の場合、パワーポイントでいくつの資料を提示するかによっては、デザインを凝ったデザインで資料提供したいという場合、残念ですが無料のパワーポイントのテンプレートではデザインはほぼ同じで統一性こそありますがインパクトを与えるのは難しいです。そこで、登場するのが有料テンプレートというもので数千円程度で提供されているテンプレート群です。こうしたテンプレートはgoogle検索エンジンで有料テンプレートと検索エンジン上に入力すれば多くのテンプレート群がヒットします。ヒットしたテンプレートのデザインを確かめたいのであればgoogleエンジンからイメージを抽出してどのようなテンプレートがあるかを見れば簡単にデザイン群を確認可能です。では、そもそも、有料って何だということですが、有料はお金を取りますがその反面デザイン性を意識したものをテンプレートとして提供しており、データ入力後グラフなどを構築した際、自動でグラフデザインが凝ったデザインになるというものです。パワーポイントはスライドで情報を次々に表示していくという手法上インパクトを重視し、データに何か動作を与えることで記憶に残る情報として記憶してもらおうというソフトウェアです。そのため、企業などではいかにインパクトを持ち強い印象を与えるかを考えていて、情報をただ単に垂れ流し状態にするのではなく、情報をいかに見せて情報に動きを与えてうまく印象に残るようにするかを考えているのです。テンプレートはそんなインパクトを与える情報提供を可能とする土台であるため、中にはカラフルなものから格好いい演出が入るものなどがあるのですが、これを一から自分で作り、テンプレートとして組み立てていくと時間がかかるため、無料化有料のテンプレートを使用するというわけです。いずれもインターネットからテンプレートを取得しますので後は、どういったデザインの卒論のテンプレートを必要とするかが明確にわかっているのであればインターネット上からいくらでもテンプレートを探すことができます。なお、やっぱり、テンプレートは自分で作るべきではないか。という学生の方においてはパワーポイントの扱い方を解説している書籍にテンプレートを自ら作りプレゼンテーション用の土台とする方法が記載している書籍がありますのであえて、自分で作るというのも一つの手段です。なぜなら、無料のテンプレートというのは、案外デザインだけを重視してまして、動作した場合における情報の流れというものが考慮されておらず、見難い文字になってしまったり、スライドで実際に動かしてみるとあれっ?なんか色がおかしいなどのほか文字のフォントが統一されてなくて見難いという問題すらあります。つまり、スライドを通してみてみたということを前提としておらず、あくまでプレビュー上できれいであるというテンプレートも多いので案外自分でテンプレートを一から作り一つ一つ手作りでスライドを作り上げたほうが案外実際に本番でスライドショーをする場合問題を抱えることなく動作させることができるのです。無論、こうした位置から手作りする時間なんてないという学生の方は、有料化無料のテンプレートをインターネット上から取得して卒論のパワーポイントに用いればよいので後は本番にきちんと文字などが表示されるか、表示されない場合、フォントの変更を急ぐべきなのか程度は確認するようにしましょう。なぜなら、テンプレートはそうしたプロジェクターに通したらどうなるかというのを案外考えてないことが多いのです。そのため、一応、テンプレートでスライドを作り動作を確認して文字が見えるかどうかを確認するのは本番で大丈夫なのかを確認するために企業でも同様にテストをするわけです。他人のテンプレートで失敗するのと自分のテンプレートで失敗するのとでは大違いですので後はどちらを選ぶかは個人の自由です。

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卒論の発表会って何?

卒論の発表会とは何かですが、簡潔に言いますと卒業論文を発表する場を設けてもらい指導者である方の前でプレゼンテーションを行うことです。あくまでこんな感じの卒業論文を書きます、ということを指導者の前でプレゼンテーションをします。ただ、注意すべき点は、この卒業論文発表会は合格を貰うために行う発表会です。その為、肝心の論文ができていませんではお話にならないので注意が必要です。一応、論文発表会の前に中間発表という論文を本当に描き上げているかどうかの発表会がありますので普通であればそれをクリアしてなければこの卒論発表会にはいきつかないのでこの点はあまり心配する必要はないでしょう。卒論発表会はいわば大学で4年間学んできたことの集大成を発表する場です。その為、指導に当たった教官などから何を学んだのかということも発表することになるため、何も学んでこなかったのか、何かを学んだうえでさらに自分なりに答えを見つけ出したのかという物を指導者の前で発表するわけです。発表する時間はおおよそ10分程度でしょうが、質疑応答という物がありまして、この質疑応答が重要なポイントでもあります。この質疑応答とは論文に対して質疑応答を第3者が行うという物で指導者であったり様々な方が質疑応答を求めます。自分で論文を書いたのだからこれくらい堪えられるであろうという質疑が飛んでくるのですが、恐らくこの質疑応答に答えることができないと論文自体を認めてもらうことは難しいでしょう。何故なら、指導者の中にはこのように考えている人もいました、その論文どっかで聞いたような気がするとか、その論文、○○という人物が作り上げたやつに似ているような気がすると感じ取った場合、ひょっとしたらこの論文実はパクリ何ではないかと、そしてひょっとして論文の内容理解してないんじゃあないかと、こうなりますと質疑応答で論文を書いた人物は果たしてその論文に意見を求められた際、応えることができるでしょうかという問題です。恐らく答えることは無理であると言えます。何故なら、指導者がどっかで聞いたことがあると感じ取るような論文という物は広く知れ渡った論文の写しのようなもので、恐らくですが、論文を完全に見たことがあるからパクリのような気がすると指導者の方は感じているのです。つまり、何例もある論文を読み続けていれば指導者の方もおおよそどの論文に似たような感じのやつがあったような気がすると感じ始め最終的にはこの論文には、自分の考えという物がないのではないかと取られてしまうのです。こうなると恐らく、論文は不完全であるものだと思われるでしょう。ここが重要なポイントで多くの論文は、自分の言葉で自らが作った論文を説明してないことが多いです。ですので、論文発表会とはテーマを自ら決めて何を発表するかという目的意識をまず持ちます。目的意識を持ったら今度は、自分の言葉で論文を組み立てていき、資料を作ります。何故資料が必要であるかですが、人間文字ばかりではデータとしてみた場合信頼性が低くなるためグラフなどで統計を取ることでデータに真実味を持たせるため最近の卒論では統計を見やすくすることができるグラフを用いるのです。卒論発表会ではパワーポイントを用いて発表する機会が多くなっていますのでこうしたデータを見せるということはそれだけ周囲の方に納得してもらうプレゼンテーションをやりやすいのです。これも、例えば企業が新商品の売り上げを数字だけでドンと発表するのとわざわざ前年比と現在の売り上げの推移をグラフで説明したほうが、おおっ、わが社の商品はこんなにも売り上げが良い製品を新製品として売り上げたのかということが分かりやすく説明可能です。ですので、最近のプレゼンテーションでは、見てわかるグラフを用いて自分の考えを押し通すための材料としているのです。これはビジネスでは当たり前に行われている行為で、問題でもあるとされています。ここでいう問題は、ひょっとして、そのグラフ、自分に都合よく作ってないというう問題があるのですがこれについては、恐らく論文の発表会でも同じことが言われる可能性は高く、指導者の方から都合が良すぎるグラフではないかと突っ込まれることはあるでしょうが、グラフが真実であれば堂々と何故真実であるかを述べれば納得して頂くことができるのでこの点は、論文制作者が小細工をしてないことを前提としています。以上が卒論の発表会って何ですが、言ってしまえば卒業をするための合格をいただく発表会で論文に対して突っ込みが入る発表会であるということです。その突込みに対して明確に答えることができれば対象者を納得させることができできなければ評価を失い印象を悪くするだけであると考えるとよいでしょう。ただ、失った印象を取り戻すには、やはり、質疑応答で答えるしかないので如何に自分の論文を理解しているかも問われます。

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卒論の目次のテンプレートはこれだ!

大学生の集大成ともいえる、卒業論文。単位がかかっていることもあり、スムーズに卒業したいなら、的を射た卒論を作成することはとても大切です。卒論の目次について、テンプレートを交えてご紹介します。

◇卒論と作文はちがう

大学時代の卒業論文、おそらく多くの学生さんにとって初めての経験ではないでしょうか。大学の卒業論文は、小学生の作文とはそもそも異なるもの。作文は自分の感情や日々あったことをまとめた日記形式の文章ですが、一方で卒業論文はひとつのテーマに対して、自分が学術的にリサーチしたテーマを掘りすすめて書いていきます。

このテーマについて、どう調べて、どう感じたのか学術的に記述をおこなっていくのです。またいきなり筆を進めていこうとすると、行き当たりばったりの中途半端な文章になってしまうので、はじめに「核」となる文章の構成を決めておきます。

文章の構成に気を配りながら文を書いていくと、横道にそれたり、脱線したりすることもなく芯のある文章が書けるようになります。何ページにもおよぶ長い論文だからこそ、自分なりに構成を考えて書き進めていくことが大切です。

◇卒業論文、目次のテンプレート

では具体的に、卒業論文の目次のテンプレートを見ていきましょう。

【卒長論文の目次】
・序章 はじめに
・第1章
※第1節
・第1項
・第2項

※第2節
・第1項
・第2項

※第3節
・第1項
・第2項

※第4節
・第1項
・第2項

※第5節
・第1項
・第2項

終章 おわりに

▼参考文献の一覧

◇卒業論文の構成の仕方

卒業論文では、はじめにから始まり、終章のおわりにまでつなげていきます。また途中にはいくつかの章があります。そして章の中には節があり、その中に項とよばれる項目があります。章や節、そして項の数は卒業論文の長さによっても異なってくるので、自分で随時調節をおこないながら、増やしたり減らしたりしていきましょう。

また最後には参考資料として、論文を書くときに引用した文献を挙げていきます。長文を書き上げたあとに文献を調べ直すのは困難な作業なので、引用した文献はその都度、メモやカメラ機能で残しておくと便利です。

ちなみに参考文献の欄に書く資料は、ちらっと見た程度のものはふくまれません。あくまで自分の卒業論文に引用をおこなった資料のみ、記載しておくので充分です。また本を引用する場合は、一般的に出版された年が古いものから先にリスト化していきます。時代の順番にならべていくことで、見やすいレポートにまとめることができます。

◇目次はブックマークのようなもの

また目次を作成するときに、多くの方が目次の付け方に悩むことが多いようです。どう組み立てていいのか思い浮かばずに、パソコンを打つ手が止まってしまうこともあります。そんなときには「どうして目次を書かなければいけないのか」その目的に立ち戻って考えることがおすすめです。

私たちが小説や雑誌を読むとき、たいていの本には前の方に目次が付いています。目次が付いているからこそ、この小説や雑誌が何をテーマに取り扱っているのか、どんな内容が書いてあるのか、わずか1~3分で推測することができます。

何万字にもおよぶ卒業論文に、まったく目次を付けずに出したら、受け取った教授はどう思うでしょうか。最初から最後まで目を通さなければ何が書いてあるかわからない卒業論文は、どう考えても苦痛しかありません。

一方で何万字にもおよぶ卒業論文に、少しだけ手を加えて目次を設定してあげると、それだけで見ちがえたように見やすく読みやすい卒業論文に仕上がります。「この論文にはこのような内容が書いてあります。だからぜひ、読んでみてください」と読む相手に訴えかけることができる手段が目次になってくるのです。

理想をいうと、目次を読むだけで卒業論文のテーマがわかってしまう、そんな目次を作成していきましょう。いい目次を作成することで、卒業論文がぱっとあかるくなり、手に取ってもらいやすく高評価になれる卒業論文になっていきます。

◇目次は最終的に、変えてもいい

また最初におおまかな目次を作成しておいても、文章を書いている途中で、目次に書かれた項目と文章がかけ離れてしまうことがあります。そのまま提出してしまうと、筋のとおらない論文になってしまいます。

全体に目をとおしてみて目次と本文の内容が離れてしまっていたら、提出前に推敲をおこない目次の内容を修正していきましょう。目次に書かれているのはその段落に書いてある、いわば看板のようなもの。看板におそばと書いてあるのに、一歩お店に入ってみてハンバーガーのお店だったら誰もがガッカリしてしまいます。そうならないように、本文の内容が変わってしまったら、目次の項目も随時修整をかけていくことが大切です。

最後にいい卒業論文を書こうと思えば思うほど、緊張して筆が進まなくなることもあります。有名な人の卒業論文と比較すると、たしかに学生の方の卒業論文は見劣りしてしまうかもしれません。自分のこれまで調べてきたことに自信をもって、あなたらしい論文を書くことが大切です。

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卒業論文

卒論とは何?知恵袋より詳しく教えます。

大学を卒業する皆さんは、「学士」という学位を与えられます。学士は英語では Bachelor’s degreeと言います。この英語を意訳すると、「学者見習い」となります。「見習い」という言葉がつくのであまり良い気分がしないかもしれませんが、学者であることを名乗のる以上、自分の学識を世のため、人のために使うということを意識する必要があります。卒業論文はいわばその訓練、一歩目であると言えるでしょう。
その大事な一歩目として意識するべきプロセスは以下の3つです。

1.自分の学識を総合して考え、表現する。
2.他者の意見を踏まえ、再評価する。
3.起承転結、及び因果関係に意識しながら論理的に文章を構築する。

1点目を別の言葉で言うと、自分で考え、自分なりに表現してみるということです。卒業論文を書く際にはある物事や検証するべき事象に対して仮説を考え、検証方法を考え、検証結果を予想し、得られた検証結果の解釈について考察する必要があります。とにかく考えをめぐらすべきことが多くあります。その際に、大学時代だけでなく、これまでに自分が学んできたことや経験してきたことを考慮に入れて、自分の価値観や目線で評価することが重要になってきます。誰が書いてもいいような、一般論ばかりの、自分の考えを盛り込んでいない卒業論文には価値がありません。むしろ、自分が学んだことや経験や価値観を元に考え出されたアイディアや考察は、他者にとっては大変価値のあります。少なくとも、同じ目線もった人間は自分しかいないのだから、貴重であり、最大限尊重されるべきものです。そのような、独自で新しいものの考え方やとらえ方を「新学説」と言うのです。是非、その独創性に富んだ、自分なりの学説を大事に育ててください。自分の考えを他者に表現するということは勇気が必要となり、場合によっては恥ずかしいと思うことかもしれません。しかし、再度言いますが、自分という人間、同じ目線を持った人間はご自身しかいないので、その目線で考えたことはとても貴重であり、人類にとって価値のあることに違いありません。是非、それを他者に堂々と表現するように心掛けてください。

2点目は1点目と逆のことを言うようですが、他者の意見を取り入れることの重要性を言っています。自分が学んだことや経験や価値観を元に唱えた「新学説」は非常に価値のあるものですが、他者が唱える「新学説」も等価に価値があるということを意識してください。卒業論文を書く際には、先生や先輩、同級生など、様々な人たちに意見を聞いてください。場合によっては自分の考えと違うことを言われたり、意にそぐわない指示を受けるかもしれません。その場合でも、他者の言うことに対して反発するのではなく、一度、自分の考えと異なる部分を整理し、フラットに、どちらがより正しいか考えてみるように心掛けてください。その結果、自分の考えが間違っていたと思うことがあっても、決して恥ずかしいと思うことはありません。むしろ、自分の考えが間違っているということを今回学んだということとなり、まさに学者として一歩成長できたと言えるでしょう。そもそも、卒業論文のテーマは正解が用意されているようなものではなく、正解を早く当てたからと言って偉いわけではありません。むしろ、この試行錯誤のプロセスを踏んで、学者を育てることこそが、卒業論文を書くことの意義であると言えるかもしれません。

3点目は、卒業論文の書き方についての注意点とテクニックについて述べています。卒業論文は論文である以上、何かを誰かに理解してもらえるように書かなくてはなりません。「誰か」というのは、同級生などの友人だけでなく、もっと多くの人を指します。極端な話、全世界の人に向けて発信するという気で書く必要があります。そのために、意識するべきルールとして、「起承転結」と「因果関係」があります。起承転結を意識するべき部分は、1文に関してだけではありません。1段落、1章だけでもなく、卒業論文全体で「起承転結」しているかどうかを意識することが重要になってきます。これを実現するためのテクニックとして、目次を最初に書き、それぞれの項目が起、承、転、結のいずれに属するのかを意識するようにしておくことが挙げられます。なお、起、承、転、結の順番を変更するという論文もあります(特に、英語圏では結論が先になる場合が多い)が、論理構成を明確にしながら書くことで自分の考えも整理されることがあるので、卒業論文では起、承、転、結の順を守って書くことをおすすめします。また、「因果関係」についてもよく意識するようにしてください。長大な論文になってくると、なぜそのようなことが言えるのか、自分の考察がどのような評価結果によるのかについて、明確でない部分が出てきてしまうことがあります。そのようなことがないように、因(原因となる事柄)と果(果)の関係についての一覧表を論文を書くのと同時に作成することをおすすめします。この表は論文発表会の準備でも大いに役立つことでしょう。

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卒業論文

卒論の文字数、数え方は?文字稼ぎのやり方も。

大学生活のフィナーレを飾る、卒業論文。適切な書き方に思い悩んでいる方も多いのではないでしょうか。卒業論文の文字数の目安や、正しい数え方。そして文字をかせぐための、ちょっとしたテクニックについてご紹介します。

◇卒業論文、どのくらいの文字数がベスト?

卒業論文を書く時に、どの程度原稿をうめたらいいのか困ってしまう場合もあります。あまりにも短すぎるもの、あまりに長すぎるものはかえって印象を下げてしまうことがあります。どうせ提出するのなら、ベストな長さのものを提出したいですよね。

・まずは大学や学部から、指定がないか確認する

卒業論文は卒業する大学によって、こと細かくその内容が決められている所もあります。400字詰め原稿用紙で80枚以上」の所もあれば「総文字数が32,000文字以上」の所もあります。同じ大学でも専攻している学科によって、ルールが異なるケースも多々あるので、まずは指定の書式がないのか確認してみることがおすすめです。

・一般的には2万字~3万字

また学校から指定のフォーマットがない場合、どうしたらいいでしょうか。一般的に卒業論文のベストな長さは、2万字~3万字くらい。どんなに少なくても1万字以上は書いておくことが大切です。またどんなに長くなったとしても、5万字以内にはおさめておくことも重要。短くはしょって書いた文、そしてだらだら文字稼ぎした文は、あまりいい印象を与えるものではありません。最終的にはこの長さに調整できるように、1度書いたものは推敲を繰り返すことがおすすめです。

◇卒業論文の数え方は?

つづいて卒業論文の数え方について、チェックしていきましょう。

・手書きの場合

最近はあまりいないと思いますが、手書きで原稿用紙に埋めていく場合は「1マス=1文字」で計算していきます。400字詰め原稿用紙であれば、1枚書ききった段階で、400文字書いていることになります。

また気になるのがタイトルや空白のマスを、計算式に入れていいかという問題です。一般的には「、」や「。」も1文字として数えていくので、この場合は含めていいことになります。

・パソコンの場合

パソコンで卒業論文を作成する場合は、どのように文字を数えていけばいいのでしょうか。マイクロソフトのワードで入力する場合は、上のバーにある『校閲』をまず選択します。つづいて『文字カウント』を選びます。するとここに、どのくらい文字が入力されているかリスト化された文字が出てきます。

またいちいち校閲をクリックしなくても、コントロール+シフト+Gを同時に押すと、文字数を表示することもできます。また学校によっては「文字数にスペースを含めていい場合」そして「文字数にスペースを含めてはいけない場合」と分かれていることもあります。不安な場合は、改めて学校のフォーマットを確認しておくことがおすすめです。

◇文字が足りない、文字稼ぎの方法は?

また卒業論文を書いていて、原稿用紙のマス目が埋まらなくて困ることがあります。このような時、どのように文字を稼いでいけばいいのでしょうか。

・引用の数を増やしていく

まず簡単にトライできるのが、文章中に引用する文章を増やしていくということです。現在引用している文が1行のみだったら、2行や3行に膨らますだけでも、文字はおのずと増えていきます。

また同様の資料や反対意見の資料をチェックして、引用の数を増やしていくことも、文字稼ぎの手法のひとつです。けれども、ここで注意点も。あまりに意味不明な引用を増やしてしまうと、教授から文字稼ぎをしていることがバレてしまいます。引用文を増やす場合は、全体の流れを俯瞰してみて、不自然なレベルではないか見直しをしてからおこなうことがおすすめです。あまりに引用文が多いのも、かえって悪印象を与えてしまうので注意しましょう。

・背景や歴史について深堀りしていく

文字がどうしても足りない場合は、論文全体を読み直してみて「うすい箇所がないか」チェックをおこなっていきます。この時、自分自身が映画の監督になったつもりで、自身の作品を見直してみることが大切です。

すると前半はしっかり書けているのに、後半はスカスカで意味のないことばかり並んでいる…など、卒業論文のどこに付け足しをしたらいいのか読めてきます。足りない箇所がわかったら、その部分にあて木をするつもりで文章を補っていきましょう。

スカスカの文字を補うためには、例えば時代背景や歴史・課題や問題点などを書いていきます。時代や歴史について調べていくのは手間のかかる作業に思えますが、意外と始めてみるとネタがあちこちから湧いてきて楽しい作業になることもあります。単なる文字稼ぎとして終わるのではなく、論文全体が「核」のあるレポートになっていくのでおすすめです。

・行き当たりばったりで対処しない

卒業論文は一夜漬けでのぞむものではありません。直前になって慌ててしまわないためにも、できるだけ準備は早め早めに進めておくことが大切です。事前の準備と備えが、結果的に中身のある論文作成を手伝ってくれます。