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卒業論文

卒論のルール。細かいことまで教えます。

卒論には、書き方や形式に関する細かいルールがいくつかあります。これらを守ることが、完成度の高い論文を作成するための鍵となります。以下に、卒論作成に関する主なルールをまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

  1. フォーマットのルール
    卒論を書く際には、特定のフォーマットが指定されていることが一般的です。これには、文字の大きさ、行間、ページ設定などが含まれます。一般的なルールは以下の通りです:

文字サイズ:12ポイント(多くの大学ではこのフォーマットが指定されています)
行間:1.5行(読みやすさを確保するために1.5倍の行間が推奨されることが多いです)
フォント:明朝体やゴシック体がよく使われますが、指定されているフォントを使用します。
ページ設定:A4サイズ、上下左右に1インチ(約2.54cm)の余白を取ることが一般的です。

  1. 構成と章立て
    卒論は、通常以下のような章立てが求められます。大学や学部によって細かいルールは異なりますが、基本的な構成はこの形に準じることが多いです。

表紙:大学名、学部名、学科名、タイトル、作成者名、提出日などを記載します。
目次:各章や節のタイトルと、それに対応するページ番号を記載します。目次は自動作成することができます。
序論(はじめに):研究の背景、目的、課題設定について記述します。
本論:
研究方法:研究の進め方やデータの収集方法を詳細に説明します。
研究結果:調査や実験の結果を述べます。グラフや図表を使って視覚的に整理すると効果的です。
考察:結果に基づいた分析や解釈を行います。
結論:研究を通じて得られた成果をまとめ、今後の課題や展望を述べます。
参考文献:卒論で引用した文献や資料をリストアップします。正確な引用方法を守ることが重要です。
付録:必要に応じて、調査票やデータなどを付録として添付します。

  1. 引用と参考文献
    引用:卒論では他の文献から情報を引き出すことが必要ですが、その際には適切な引用方法を守る必要があります。引用の方法には主に直接引用と間接引用があります。
    直接引用:他の文献からそのまま文章を引用する場合は、引用符(“”)で囲み、出典を明記します。
    間接引用:他の文献の内容を自分の言葉でまとめて引用する場合も、出典を明記します。
    参考文献:卒論で使用した全ての文献は、参考文献リストとしてまとめます。これも指定の書式に従って記載します。例えば、APAスタイルやMLAスタイルなど、学問分野によって異なる書式が指定されることがあります。
  2. 図表の使用
    研究結果を視覚的に示すために、図表(グラフ、表、図など)を多く使用しますが、以下の点に気をつける必要があります:

図表番号:図表には番号をつけ、図1、表1などと記載します。
図表の説明:図表には必ずキャプション(タイトル)を付けて、図表の内容が何を示しているか説明します。
出典の記載:図表を他の文献から引用した場合、その出典を明記します。

  1. 誤字脱字と文章の校正
    卒論では、誤字脱字や文章の不自然さが目立つと、論文全体の印象が悪くなります。以下の点に気をつけて校正を行いましょう:

スペルチェック:特に英語の部分や外来語の表記に注意します。
文章の流れ:段落の冒頭に主題がきちんと提示され、文の構造が明確であるか確認します。
論理の一貫性:論理的な一貫性が保たれているかを確認します。論点が飛躍していないか、繰り返しがないかをチェックします。

  1. 提出時の注意
    提出形式:卒論は多くの場合、印刷した紙(ハードコピー)とデジタルファイル(PDFなど)の両方で提出します。提出形式や提出方法については大学の指示に従いましょう。
    期限の確認:卒論の提出期限を確認し、余裕を持って提出できるようにします。
    提出前の確認:提出前には、もう一度全体を通して読み返し、誤字脱字や形式のミスがないかを確認します。
  2. 評価基準
    卒論は以下のような点で評価されます:

テーマの独自性と重要性:選んだテーマがどれだけ新規性や社会的意義があるか。
研究方法の妥当性:使用した方法やアプローチが適切であるか。
論理構成の明確さ:論文全体が明確で論理的に構成されているか。
文献や資料の活用:どれだけ多くの信頼できる文献を調査し、正確に引用しているか。
結論の明確さと意義:研究の成果がどれだけ明確に結論としてまとめられているか。
まとめ
卒論にはさまざまな細かいルールがありますが、基本的には大学のガイドラインや指導教員の指示を最優先にすることが大切です。フォーマットや構成、引用方法、図表の使い方など、しっかりと理解しておくことで、論文作成がスムーズに進みます。最終的には、内容の充実だけでなく、形式的な部分もきちんと整えて提出しましょう。