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卒業論文

卒論の文字数って1万字が絶対なの?

卒論を書くときには、最低でも1万文字は必要だと聞いたことはありませんか?日常生活において、1万文字の文章を作成することはほとんどありません。そのため、途方もない作業のように感じます。そもそも卒論に1万文字も必要なのでしょうか。そこで、ここでは卒論になぜ1万文字以上必要なのか、1万文字以上書くにはどうしたらいいのかについて解説します。
一見すると、長い文章は難しそうだと感じるかもしれませんが、コツを知ることにより書けるようになります。

・なぜ1万文字以上必要なのか

卒論の平均文字数は、約2~3文字と言われています。卒論には厳格に文字数が決まっているというわけではありませんが、少なくとも1万文字は必要です。
そもそも、なぜ卒論はこれほどまでに多い文字数を必要とするのでしょう。それは、卒論がなんのために存在するのかを考えることが大切です。
卒論というのは、4年間の大学生活で何を得たのか、どんな知識や技術を培ったのかの集大成です。調査結果や先行研究を客観的に見つめて、その内容をまとめるのは簡単なことではありません。文字数が長ければいいというわけではありませんが、きちんと調べて書くには文字数は必要なのです。
最低でも1万文字必要だというのは、単純に文字数だけのことを言っているわけではありません。自分で決めたテーマについて、きちんと調べて書くうえでは、少なくとも1万文字は必要なのです。

・1万文字書くためのコツ

いきなり1万文字を書くと聞くと、確かに大変なイメージがあるかもしれません。ですが、コツをつかむことで1万文字も楽々書けるようになります。
大切なのは、内容を深く掘り下げることです。浅い文章の場合は、すぐに結論を書いてしまうため、文字数が少なくなってしまいます。ですが、結論をすぐには書かず、様々な内容を盛り込むことによって文章は長くすることが可能になります。
まずは、卒論で何をテーマに決めたのか、そのテーマについて何を伝えたいのかを明確に書くだけでも、かなり長い文章になります。もっと簡単な方法は、大まかな骨組みを作成しておいて、そこから肉付けをすることです。
太い骨があるため、ダラダラとした印象にはなりませんし、肉付けで深く掘り下げるため、よく調べていると読み手に思ってもらえます。
それでも長文が書けないというときには、比較や具体例などを記載して、文章に幅を持たせるという方法もあります。
長文が苦手だと感じるのは、そもそも文字数からしか判断していないからです。内容を重視することで、自然とその文字数は伸びてきます。
ですが、このときには注意も必要です。それは、文字数を増やそうとして何を伝えたいのか、その目的がブレてしまうことです。様々な内容を詰め込むだけ詰め込んでしまうと、読んだ人は結局何が言いたいのかがわからなくなってしまいます。
卒論で1万文字以上書きたいと考えたときには、そのテーマからは大きくそれないようにしておきましょう。
また、分かりやすくするために図や表を入れることで文字数を稼ぐことが可能です。図や表を載せるときには、必ず説明文も必要になります。それで、更に文字数を増やすことが可能です。

・1万文字以上書く時の注意点

1万文字以上を書くときには、いくつかの注意も必要です。それは、ひらがなやカタカナで文字数を稼ぐことです。
漢字で表記できる文字を、ひらがなやカタカナで書くのは、読みづらいですし文字数稼ぎだと考えられてしまいます。
また、同じ内容を何度も繰り返し使うのも、文字増しだと考えられるため、不評を買うことがあります。それに、ダラダラ続く文章は、読み手にとってはかなり読みづらい印象になってしまいます。要点については簡潔にまとめると効果的になります。
卒論が完成したときには、1度自身で朗読したものを録音して聞いてみてください。客観的に聞いたときに、聞きやすい印象だったか、それとも聞きづらい印象だったかが重要になります。
もし、聞きづらいと感じた場合には、どこが聞きづらかったのかをもう1度確認してみてください。そこを中心的に書き直すことでスッキリとした印象になります。文字数を増やすだけではなく、読んだ人が理解しやすい文章を書くようにしましょう。

卒論で1万文字以上と書かなくてはと考えたときに、文字数だけにとらわれてしまい、内容を後回しにしてしまう人もいます。大切なことは、まず研究のテーマを決めて、そのことを深く調べてまとめることです。
長文を書くことが苦手だと感じるときには、まずは短い文章にわけて作成するという方法もあります。
短い文章と文章の間を繋ぐことによって、結果的には長文になります。
この方法なら、ストレスなく長い文章が書けるようになります。
卒論を書く前には、なんのために卒論を書いているのか、その理由について考えたり、読みやすい文章を意識することを心がけるようにしましょう。