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卒業論文

卒論で「表」を引用する詳しいやり方、教えます。

卒論で「表」を引用する詳しいやり方、教えます。

大学生の皆さん、卒業論文の執筆で苦労されていることでしょう。その中で他者の研究成果を論拠として活用する際、表の引用が欠かせません。表は視覚的にわかりやすく、データを的確に示せる強力なツールです。しかし一方で、表の引用を誤れば剽窃になりかねません。そこで今回は、表の適切な引用方法について、くわしくお話ししたいと思います。

表を引用する際の最初のステップは、その出典を正確に特定することです。著作権を侵害しないために、表が掲載されている文献名、発行年、著者名などを必ず明記する必要があります。出典が不明確な表は引用できません。図書館の蔵書検索や各種オンラインデータベース、電子ジャーナルなどを駆使し、出典を確実に特定しましょう。

次に表の内容を確認し、本当にその表が必要不可欠なのかを見極める作業が欠かせません。本文の論旨と無関係な表を引用してしまうと、読者に不必要な混乱を招いてしまいます。表を引用する理由や重要性を、きちんと説明できるようにしましょう。

そして、いよいよ表そのものを引用する段階になります。ここが最も気を付けなければならない箇所です。表の引用に当たっては、原典の表記そのままを厳守する必要があります。データの加工や並べ替え、項目の省略など、いかなる改変も認められません。引用する場合は原典の体裁や記述をそのまま踏襲しなければなりません。

ただし、やむを得ず表の一部分のみを引用する場合は、三点リーダー(…)を使って分かりやすく示す必要があります。あくまで一部引用である旨を明示しましょう。

加えて、表の全面転載は避けるべきでしょう。著作権の問題で、原典から表をまるごと転載することは適切ではありません。内容の主旨が説明できる範囲なら、部分引用に留めましょう。どうしても全面転載が避けられない場合は、著作権者への許諾を得る手続きが必須となります。

表の引用に際しては、必ず出典を明記することが欠かせません。「表○は○○(著者名、発行年)から引用した。」といった書き方が一般的です。本文中の引用個所で出典を示すだけでなく、脚注や引用文献リストなどにも出典データを詳しく記載しましょう。

このように、表の適切な引用には、出典特定から引用方法、出典明記に至るまで、様々な手順とルールが存在します。面倒な作業かもしれませんが、剽窃を避けるためにも、ひとつひとつ丁寧にこなしていく必要があります。

しかし、これらの手続きを経ることで、質の高い表を適切に引用し、自身の卒業論文の説得力を大きく高められるはずです。表は視覚的な理解や実証データの提示に有効な手段です。ですから、この貴重なツールを活用できるよう、正しい引用方法を守ることが何より肝心なのです。

卒業論文の完成に向けて足取りは重くなっていくでしょう。しかし、その一歩一歩を大切に、きちんと手順を踏んでいけば、必ず立派な論文が書けるはずです。引用の問題だけでなく、執筆の過程で疑問に思うことがあれば、遠慮なく指導教員に相談してください。教員や周りの仲間たちと力を合わせながら、一歩一歩前に進んでいきましょう。