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卒業論文

卒論がぐちゃぐちゃ。どこをどうすれば?

卒論がぐちゃぐちゃになってしまったと感じる場合、以下のステップを踏んで整理すると、スムーズに改善できます。焦らずに一つ一つの問題を解決していきましょう。

  1. 全体の構成を見直す
    最初に、卒論全体の構成がしっかりとまとまっているか確認します。卒論は通常、以下のような大まかな構成に分かれます:

序論(はじめに):研究の背景、目的、課題設定
本論(研究方法、結果、考察):研究の内容、方法、結果、分析
結論:研究の総括、成果、今後の課題
参考文献や付録:引用した文献や資料
各部分がきちんと分けられているか、内容が論理的に流れているかを再確認します。特に、序論で述べたことと結論が一致しているかが重要です。

  1. 目的を再確認する
    研究の目的が曖昧だと、論文全体がふわふわとした内容になりがちです。最初に設定した研究の目的や課題を再度明確にしましょう。もしそれが薄れていたり、ぶれていると感じたら、研究の方向性を修正する必要があります。

研究の目的を一言で言い換えたときに、矛盾なく伝わるか確認します。
目的に対して何を達成したのか、具体的に結論や成果を整理します。

  1. 論理の整理
    論文の中で自分が伝えたい主張や考察がわかりにくくなっている場合、論理の整理が必要です。論文の中で提示する情報がどのように論理的に繋がっているかを再確認しましょう。

段落ごとの役割を考える:各段落が論文全体の中でどういった役割を果たしているかを見直します。主張とその根拠がしっかりつながっているか、論理の流れを意識してみましょう。
前提と結論が一致しているか:研究結果が結論にしっかりと繋がっているか確認します。

  1. データの整理
    研究データや資料が散乱している場合、それが原因で卒論がぐちゃぐちゃになっていることがあります。データや実験結果は、明確に整理し、適切な場所に配置しましょう。

グラフや表を活用する:データが多い場合は、視覚的にわかりやすいグラフや表を使って整理します。特に結果や考察部分でのデータの扱いには注意を払いましょう。
データが論理的に支持しているか確認する:データの解釈が間違っていないかを見直し、結果に対する解釈に矛盾がないかチェックします。

  1. 冗長な部分を削除
    ぐちゃぐちゃになっている原因の一つは、冗長な情報や不要な部分が多いことです。内容がだらだらと続いていると、読者が理解しにくくなります。

無駄な言い回しを省く:冗長な表現や繰り返しがあれば削除し、簡潔にします。
関連性の低い部分を削除:論点に直接関係のない部分やあまり意味のない情報は削除して、核心に迫る内容を残します。

  1. 見出しと目次を再確認
    卒論全体に適切な見出しがついていないと、どの部分で何を言いたいのかが不明瞭になります。目次と各章の見出しが適切であるか再確認し、必要であれば整理しましょう。

見出しが内容を正確に表しているか確認します。
各章ごとに主要なメッセージを絞る:各章で伝えたいことが明確になっているか再チェックします。

  1. 推敲と校正
    論文が完成しても、最終的な校正をおろそかにすると、内容がいまいち伝わらないことがあります。誤字脱字や文法の間違い、表現の不適切さを確認します。

他の人に読んでもらう:できれば他の人に読んでもらって、分かりにくい箇所や改善点を指摘してもらいましょう。
音読してみる:声に出して読むことで、自然な流れかどうかをチェックすることができます。

  1. 時間をかけて見直す
    最後に、急いで修正をしようとせず、時間をかけてゆっくりと見直しをします。一度離れてから戻ると、より客観的に問題点が見つかりやすくなります。

まとめ
卒論がぐちゃぐちゃになっている場合、まずは全体構成を見直し、目的と結論を再確認します。次に、論理整理やデータの見直しを行い、冗長な部分を削除することで、スムーズな構成にしていきます。また、校正や推敲を行い、他の人にフィードバックをもらうことで、さらにクオリティを高めましょう。焦らずに、一歩一歩整理していくことで、論文は確実に整います。