卒論でオタクをテーマに書こうと考えたときには、いくつかの注意点があります。そこで、ここではオタクを卒論で書くときの注意点について詳しく解説します。
・テーマを絞る
オタクのことをテーマに書こうと考えたときに、ただ漠然と書いてもまとまりがなく、読んだ人にその真意は伝わらないことがあります。オタクについて何が書きたいのか、更にテーマを絞ることが大切です。
たとえば、いつから
オタクという言葉が現れて、周囲が認知するまでになったのか、その歴史を書きたいのか、それともオタク文化が人々や社会にどういった影響を及ぼすのかなどについて研究したいのか、テーマを絞ることによって、より伝えたい言葉が伝えやすくなります。
テーマがなかなか絞れないといった場合には、まずはいくつかのテーマを候補に挙げておくと決めやすくなります。ただし、注意が必要なのは他の人と被らないことです。卒論というのは、他の人と内容が被ってしまうとそれだけでも評価が下がってしまう可能性があります。オタクの歴史というと、過去に他の人が書いている可能性もあります。書く前に、かつてオタクについてどのような卒論が書かれているかを書くようにしましょう。
・基本情報を記載する
オタクについて卒論を書くときには、そもそもオタクというのは何を差すかなど、基本情報について説明することも大切です。世間のイメージでいうと、オタクというと漫画やアニメを愛する人たちと考える人もいます。確かに、元々はポップカルチャーの愛好者をオタクと呼んでいました。ですが、現在では特定の趣味に没頭する人のことも指すため、漫画やアニメ、そしてゲーム以外のオタクもいます。
また、オタクとファンの境界線などについてもわかりやすく説明することが必要です。
また、なかにはオタクという言葉自体に馴染みが薄い人もいるので、気を付けて記載するようにしましょう。
・専門用語は控える
オタク文化を卒論で書くときには、どうしても専門用語が羅列してしまう可能性があります。しかし、そのすべての用語を読んだ人が理解できているのかというとそうではありません。どんな意味なのかわからず、読まなくなってしまうかかもしれません。
どうしてもはずせない専門用語の場合は、注釈を記載しておくようにしましょう。注釈を書くことによって、その言葉を知らなかったという人も理解できるので、途中で読まなくなることはありません。
・出典は正確に
オタクを卒論で書くときには、過去の作品などについて触れることもあるでしょう。そのときには、正式な名称を書くことが大切です。作品によっては、長いタイトルのため省略されているものもあります。ですが、卒論で書くときには、省略せずにタイトル名を書くようにしましょう。
また、本や雑誌の場合は作者や出版社、映画やドラマの場合は監督名や俳優名を書くことがあるため、必ず正式な名称を調べてから書くようにしましょう。情報が不確かなものについては、記載はできるだけ避けるようにするといいでしょう。
・引用の使い方に気をつける
オタクについて書くときには、引用を使うこともあります。有名作品の台詞の一部や、偉大な監督の明言など、書きたいことはたくさんあるでしょう。
ですが、引用ばかりを書くのは卒論とは言いませんし、コピペを疑われてしまうこともあります。そのため、引用は本当に必要なところだけ使うようにして、後は自分の文章で書くことです。このときに注意が必要なのは、長い文章の一部だけを書く時です。一部分なのだから引用ではないと判断するかもしれませんが、それは違います。たとえ、長文の一部だけだとしても、それは引用だと判断されます。十分に注意して書くようにしましょう。
・個人的な感情は入れない
オタクをテーマに卒論を書くときには、ついつい自分の好きなジャンルを書きたくなってしまいます。
このときに注意しなくてはいけないのが、自分の感情は書かないことです。卒論というのは、物事を客観的な視点で書くことです。
では、客観的な文章を書くときにはどうしたらいいのかというと、それは語尾に気を付けることです。やってしまいがちな間違いは、文章の最後に「~と思います」という一言をつけることです。また、卒論を書くときには「だ・である」調を意識して書きましょう。普段から「です・ます」調で書くことに慣れている人は、文末にも注意しましょう。
卒論をすべて書き終えた後には、1度じっくりと読み直して語尾の確認をするようにしましょう。
オタクについて卒論を書くときには、様々な配慮が必要です。特に、オタク文化については、ネガティブな印象で書かれているものもあります。そういった印象が強くなるような文章は、卒論としては不向きな可能性があります。
テーマを決めるときには、そのテーマにより読んだ人が不快にならないか、または誤解を招くことがないかについて考えてから書くようにしましょう。
オタクについての卒論は、こちらのサイトでも詳しく取り上げられていますので、参考にしてみてください。