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卒業論文

卒論でルビが必要な場合ってどんなとき?

卒論でルビが必要な場合ってどんなとき?

大学4年生の皆さんにとって、卒業論文の執筆は大変な作業になっていることでしょう。その中で、読者の理解を促し、論文の体裁を整える上で重要な役割を果たすのが「ルビ」の付与です。専門用語が多用される論文の性質上、適切にルビを用いることが不可欠なのです。

しかし一方で、ルビの付け過ぎは読みづらさを助長し、かえって可読性を損なう恐れもあります。そこで今回は、卒業論文でルビが必要とされるケースをいくつかご紹介したいと思います。

まずは、あなたの専門分野とはかけ離れた学問領域の用語が登場した際、ルビを付与する必要があります。文系の論文で生物学用語が頻出するなど、読者が素人と見なされる分野の専門用語については、意味をわかりやすく示す必要があるのです。

次に、人名や地名など固有名詞については原則としてルビが求められます。発音が曖昧で読みにくい固有名詞には、必ずルビで発音を明記しましょう。一般的には、和名にはひらがなルビ、外国名にはカタカナルビを付けるのがマナーです。

また、難解な専門用語や、カタカナ語、頭字語などの略語にも、発音がわかるようルビを付す必要があります。読み方が一つに定まっていない言葉については、必ずルビで発音を示しておくべきでしょう。さらに同音異義語のような語句には、誤解を防ぐ意味でもルビが求められます。

一方で、ルビの濫用は避けなければなりません。論文の主題に関する基本用語については、ある程度の前提知識が読者にあると考えられるため、ルビは不要でしょう。読みにくくならないよう、過剰なルビはひかえめにする必要があります。

ルビを付与する際は、論文内で統一されたスタイルを保つことが大切です。例えば、ルビの括り方を「( )」とするのか「 」とするのかを決め、フォントや文字サイズも揃えましょう。分野によって異なる規定があるかもしれませんから、所属する研究室や指導教員の指示に従うのが賢明です。

さらに、ルビが多用される場合の可読性の問題にも留意が必要です。ルビが行間を狭くしすぎたり、行移動が煩雑になると、かえって読みづらくなる恐れがあります。過剰なルビは避け、適切な使用に心がける必要があります。

このように卒業論文の執筆においては、適切なルビの付与が欠かせません。一方で過剰に付与しすぎないよう注意を払わねばなりません。ルビは、読者の理解を助け、体裁の統一に寄与するものです。ルビへの細かい気配りこそが、質の高い論文作成への鍵となるのです。

論文執筆は大変な作業の連続で、細部にわたる注意が欠かせません。しかし一つひとつ丁寧に取り組んでいけば、必ず立派な論文が書けるはずです。疑問点があれば指導教員や仲間に気兼ねなく相談し、助言を仰ぎながら作業を進めていってください。