卒論を書くときには文字数がどのくらいが良いのか迷ってしまうことがあります。何文字が目安なのか知りたいと思っている人も多いでしょう。この記事では卒論の文字数について一般的な情報をまとめました。文字数が問題になって卒業できなくならないように、基本的なポイントを理解しておきましょう。
#卒論の文字数の目安は?
卒論の文字数はどのくらいが目安なのでしょうか。まずは一般的に何文字くらいの卒論を書くことが求められているのかを知っておきましょう。
・2万文字が目安
卒論の文字数は2万文字が目安です。400文字の原稿用紙であれば50枚、A4用紙で1枚に40文字×30行で書いたとしたら1ページあたり1,200文字なので、17枚くらいということになります。この文字数は卒論として1年程度の研究をしたときに内容として書けるだろうと想定されている量です。
・文字数よりも内容が重要
卒論では文字数よりも内容が最終的には重視されます。文字数が少なくても斬新でイノベーションをもたらすような内容であれば十分なこともよくあります。逆に文字数が4万文字や10万文字だったとしても内容が薄くて論文としての価値がなかったら学位を取れないこともあるので注意が必要です。基本的には文字数よりも内容を大切にして卒論を書くようにしましょう。
#卒論の文字数や分量には決まりがある大学が多い
卒論の文字数や分量は大学や学部学科によって規定が定められていることがよくあります。どのようなケースがあるかを簡単にまとめたので、自分が所属している機関の規定がどれに該当するかを確認しましょう。
・最低の文字数で指定されているケース
卒論の規定でよくあるのが最低文字数を決めているケースです。2万文字はあくまで目安出あって、大学や学部学科によって数値は違うことがあるので気を付けましょう。16,000文字、24,000文字などといった例もあります。文字数をカウントするときには直接引用は除く、データは除くといった定めもある場合があるので、ガイドラインを熟読して卒論を書くようにしましょう。
・用紙サイズと最低枚数で規定されているケース
卒論の規定では用紙サイズと最低枚数という形で基準を設けていることもあります。A4サイズの用紙に1行あたりの文字数と1ページあたりの行数を指定するという形で細かく規定していることもありますが、用紙サイズとページ数にしか規定がない場合もあります。A4サイズで15枚以上、20枚以上などととったケースが典型的です。1行は40字が標準的ですが、行数については30行~40行くらいで大学によって違いがあります。
・目安の文字数や枚数が決められているケース
卒論では最低ラインではなく、目安を定めていることもよくあります。長ければ良いというわけではなく、必要な内容をきちんとまとめるのを重視している大学や学部学科で定めているルールです。2万文字前後、A4で30~35ページ、原稿用紙で50枚程度といった規程になっているのが典型的です。目安が定められている場合にはぴったり規定通りにする必要はありません。2万文字前後とされているときには、8割~12割くらいの間に入れば許容されるのが一般的で、16,000文字~24,000文字を目標にして卒論を書けば問題ありません。
・分量が特に指定されていないケース
大学によっては分量が文字数や枚数などによってまったく規定されていないケースもあります。全体的な傾向としては分量の規定をなくす大学が増えてきています。内容が重要で会って、分量にこだわる必要はないというスタンスが広まっているからです。
分量が特に指定されていないケースでは、極端に言えばA4で1枚の卒論でも卒業できる可能性があります。内容を見たときに学術的に意義が大きい研究成果になっていて、読み手に取ってわかりやすく仕上げられていれば問題ありません。現実的には少なくともA4で10枚くらいは必要になりますが、むやみやたらに文章を長くして文字数を稼ぐことは不要です。
ただ、内容が充実していないと卒論として不十分と見なされるリスクがあります。内容の不足がないようにするには2万文字くらいを目安にして書き上げるのが無難です。指定がない場合には2万文字に若干到達しなかったとしても何も問題はないので、あくまで内容を重視して完成度を高めるように努力しましょう。
#まとめ
卒論の文字数は大学や学部学科によって指定されているときにはその通りに仕上げるのが原則です。文字数で指定されているときもありますが、用紙サイズと枚数によって決められていることもあるので、ガイドラインを読んで最低ラインや目安を確認しましょう。徳雄に指定がない場合には短くても構いません。ただ、内容が充実していないと卒論として認められないリスクがあります。特に指定がないときには一般的な水準に従って、およそ2万文字を目安にして書き上げるようにしましょう。