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卒業論文

卒論って謝辞はいらない?何を書けばいいの?

卒論を書くときに、謝辞が必要だと聞いたことはありませんか?ですが、そもそも謝辞というものがどういったものなのかがわからなくては、必要なのか判断ができません。また、何を書けばいいのかわからなくては戸惑ってしまいます。
そこで、ここでは卒論の謝辞について詳しく解説します。

・謝辞とは

謝辞というのは、卒論を書くにあたって協力してくれた人々に対して感謝の気持ちを伝えることです。卒論というのは、1人で完成させるわけではありません。教員や研究室の仲間、更には家族や友人、取材やアンケートに答えてくれた人。大勢の人の協力の元、卒論は完成したのです。
謝辞を記載するのは、そういった人達への感謝の気持ちを伝えるために必要なのです。
また、謝辞を記載することは、きちんと調べて書いたのだという証拠にもなります。卒論に取り組む際には、謝辞についても考えておくといいでしょう。
謝辞は、必ずしも記載しなければいけないというわけではありませんが、謝辞を書くことによって、改めて周囲の人々によって自分が支えられているのだということを実感することができます。卒論を書くときには、謝辞を書くことを心がけておきましょう。

・謝辞の書き方

謝辞を書くときには、どこに書けばいいのかと焦ってしまいます。謝辞を書くときには、卒論の一番最後に記載します。枚数は決まってはいませんが、2枚以内におさめておくのが理想的です。ただし、学校によっては参考文献の前に謝辞を記載する場合もあるので、実際に書く前には1度確認しておきましょう。
そして、書くときには謝辞を述べる相手を誰からにするかが、かなり重要です。まずは、一番お世話になった人への謝辞が理想的です。そして、指導教員や研究室の先生の名前を書くときには、所属や肩書きについても忘れずに記載しましょう。また、協同研究者や研究費の拠出元にも謝辞は必要です。
そして、困るのが先輩や後輩、更には取材協力者の場合です。先輩の場合は、先輩または氏、後輩の場合は君やさんでも大丈夫です。また、アンケートなど取材協力者が大勢いるという場合には、1人1人の名前を書くのは困難です。アンケートに協力してくれた皆様のようにひとまとめにするといいでしょう。
してはいけないことは、ダラダラとした長文になることです。長くても、2ページほどにまとめておくと読みやすくなります。

・謝辞の例文

謝辞というのは、単に「ありがとうございます」と書けばいいわけではありません。謝辞の相手が、どのように協力してくれたのかを読む人が分かりやすく記載することが大切です。例えば、単に「〇〇教授に感謝します」というだけでは、気持ちが伝わりません。それよりも、「本論文を作成するにあたって、〇〇学部〇〇研究室に在籍する〇〇教授には、研究に対する取り組みかたをご指導いただきました。深く感謝申し上げます」と書いた方が、読んでいる人にも分かりやすくなります。
謝辞というのは、自分だけがわかっていればいいというものではありません。卒論を読んだ人が、その人物がどういった部分に協力したのか、支えたのかがわかるようにしましょう。
また、卒論の謝辞で両親や友人に感謝する必要があるのだろうかと悩む人もいるでしょう。ですが、卒論を書くときに精神的に支えてくれるのは、やはり一番身近にいる家族や友人達だという人も多いはずです。そのため、「家族や友人に深く感謝申し上げます」という文面を入れておくことも大切なのです。また、このときに参考文献への謝辞も書いた方がいいのかと悩む人もいるかもしれません。ですが、参考文献にまで謝辞を述べると、膨大な量になってしまう可能性もあります。参考文献については、謝辞を記載する必要はないでしょう。

・理系と文系の違い

理系と文系の場合、卒論の内容も大きく違いがあります。この場合、謝辞にも違いがあるのだろうかと考える人もいるかもしれませんが、そんなことはありません。謝辞の書き方は、理系も文系もほとんど同じです。ただ、謝辞を伝える相手には大きな違いが出てきます。理系の場合は、単に指導やアドバイスだけではなく、実験器具を借りたりなど幅広く協力してもらうことがあります。謝辞を述べる相手については、細やかな部分にまで気を配ることが大切です。

・文末

卒論では、「だ・である」調で記載する人も多いでしょう。ですが、卒論の謝辞では「です・ます」調を使うことが望ましいです。謝辞は卒論の一部ではありますが、感謝の気持ちを伝える場でもあります。丁寧な文面を心がけるようにしましょう。

謝辞は、卒論の出来を左右するものではありません。書かなかったからといって、それだけで評価が下がるわけではありません。ですが、卒論を完成するにあたって協力してくれた多くの人へ、感謝の気持ちを伝えることはとても重要です。
卒論を完成させるときには、謝辞についても考えておくことが大切です。